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「著作権を侵害されるメリット」を知っとかないとしんどいかもよ~

昨日の細見豊がちょっぴり攻撃的になっていて「もっとやさしい気持ちで発信出来なかったかな…」と後悔している反面「やっぱり毎日脳内を記録するの楽しいなw」と面白がっている今日の細見豊です。
YouTube の投稿も切羽詰まってて不安だったんですが、小1からの友達「伊藤駿」に神回と言われたので結果オーライです。
ありがとう伊藤駿。

さて今日は、「広告戦略」の続きとして、「著作権の基礎中の基礎」を記録していきたいと思います。

ぴく
ぴく
昨日の記事←を先に読んでおいてね~★

著作権ってめちゃくちゃ曖昧なんですよ。
はっきり「こうだ!」ってあんまり断言できないんですよね。
その理由を書いてみます。

著作権ってのはざっくりと、「作品を守るためにある権利」なのはご存じの通り。
プロ、アマ問わず、「作品」として生み出した瞬間に、その全てに著作権はかかります。
僕がアマチュアミュージシャンだからといって、作った「曲」には全て著作権が発生しますし、僕は絵描きなんて名乗ったことがないですが、僕が書いた「絵本」にも著作権はあります。

でも、このありがた~い著作権が曖昧になっちゃっているその理由は、ズバリ「ネット」です。

誰もが気軽に写真をとったり、何かを作って発信できる時代になってしまったんですよね。
とても素晴らしい時代ではあるのですが、著作権の線引きは曖昧になってしまいました。
「何で曖昧になったの?」
「むしろめちゃくちゃ著作権が活躍できるんじゃない?」
と思うかもしれません。
その疑問にお答えするために出てくるのが「広告ビジネス」です。

例えば、「プロの楽曲」を「ギター弾き語りで歌ってみた」
これは「商品」そのものを垂れ流しているわけではないので、訴えられることは”ほぼ”ありません。
とはいえ作詞や作曲の権利はガッツリ侵害しています。

さらに言えば、本物の楽曲を流しながら「ギターを弾いてみた」とかいっぱい載ってますよね。
あれなんかは、「商品」をそのまま流しちゃってるのに、何故訴えられないのでしょうか?
答えは簡単、「勝手に宣伝してくれてる」から、めちゃくちゃありがたいんです。

つまり、著作権に従いすぎて、「作品を守りすぎる」と誰にも知ってもらえないんですよね。
とにかくまず「知ってもらう」ことがビジネスですので。
著作権って厳密に言うと、「自宅で鼻歌を口ずさむ」だけでも侵害だそうです。
それら全てを辞めさせるとどうなってしまいますかね?

結論、著作権を侵害される側にメリットがあるので、ウィンウィンなんですよね。
じゃあどんな時に怒られちゃうのか?と言うと、これがめちゃくちゃシンプル。
「作者本人が嫌だと思ったら」
だそうです。
現在の著作権を定義するならこれが全てです。

でーもくん
でーもくん
んだよ、すげぇ分かりやすいルールじゃねぇか
えんじちゃん
えんじちゃん
でもでも、人の気持ちなんて1番曖昧じゃないかな…

(久しぶりの登場)

なので、人様の作品を使って、侮辱したり、ネガティブキャンペーンをしたら。
つまりは「嫌なイメージを広めんのさすがには阻止するさ!」てな流れです。
でも、時にはネガティブキャンペーンをしてくれた方が、それが話題性になったり、ファンの方々が戦ってくれたり、という動きを期待できるので、訴えなかったりもします。
結局、やっぱり広告ビジネスにおいて「知ってもらう」ことが最優先なんですね。

ただ、ここでひとつ大きなポイントかなと思うところがありまして。
作者が嫌だと思っちゃうのはネガキャンだけじゃないんです。
侵害してくれたら自分にめちゃくちゃ利益があることを理解しておらず、
「自分の作品を使って人気やお金を稼いでる人が許せない!」
というパターンです。
著作権において最もややこしくしているのがこれです。

大好きなアーティストを広めたいから、その曲をカバーして歌って、その魅力を語りまくる、とかいうめちゃくちゃありがたいことをしてくれていたとしても。
「おれの曲を使ってネタにして、なに有名になろうとしてるんだ!」
みたいな感覚になってしまう人が、どうやら多いようです。

整理して考えてみると、いいことだらけなのに、戦っちゃってむしろ自分のイメージを落としてしまうんですよね。
なんなら、カバーしてくれた人が有名になればなるほど、自分の価値も高まるし、自分の作品が人様の役に立っているのだから、こんなに嬉しいことはないのにね。

このことから考察できるのは、今の時代の「作品を生み出す人の姿勢」かなと。

それは、「パクられないような独創的なものを生み出す」ではなく、「パクられやすいように設計して、そのポイントがちゃんと自分に入るようにデザインする」が勝ち筋かなと思います。
この「パクられやすい」は「愛されやすい」と言い換えるとしっくりくる気もしますね。

ライブハウスでスタッフをやっていると、学生バンドさんにやたら人気のアーティストとかいるんですよ。
簡単でシンプルでカバーしやすい、自分たちにも手が届きそう、みたいなバンドさん。
練習する為に何度も聞くし、広めまくってますよね。
僕が高校生の頃はMONGOL800とかでしたかね。
「小さな恋の歌」は全国の学生バンドマン全員弾けたんじゃないかな。
(言い過ぎ)

「著作権と広告ビジネス」という、ちょっと堅苦しいお話でしたが。
「わたしは作品作ったりしてないから関係ないな~」とも限りませんよ。
これ、人間関係に置き換えてみてください。
あなたは自分という「作品」を日々磨き上げているわけです。
意味ありげな感じで終わってみましょうか(笑)
それではまた。