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ネガティブをハッピーに変えるってこういうことだぞという話

今日が誕生日だということをすっかり忘れていた細見豊です。
おめでとう細見豊。

さて今日は「ネガティブをハッピーに変えるってこういうことだぞ」という話を記録します。

僕がライブハウスでがっつりスタッフをやっていた頃のこと。
ある歌うたいの女の子が
「風邪をひいてしまって、いつもはこんな声じゃないんです。ごめんなさい。」
的なことをステージで言っていました。

この子の気持ちは痛いほどよくわかります。
さて、みなさんだったらどんなアドバイスをしてあげますか?

こういった、「今日は本調子じゃないんです、だからまたライブに来てください」的なことを言ってしまう演者さんは、結構いらっしゃいます。
でもこれ、僕の中ではタブー中のタブーです
なぜなら言うまでもなく、「今日はハズレです」て言ってしまっているからです。

自分のことを見に来てくれたお客さんは、本調子の日と同じ料金を払って来てくださっているのに「今日はハズレです」と。
そして初めて見てくれた方は「本調子」を知ったこっちゃないので、「じゃあ次のライブに行こう」とは絶対になりません。

でも、今日の自分がいつもの自分だと思われたくないので、言い訳したい気持ちはわかります。
僕は彼女にこんなアドバイスをしました。

「今日は風邪をひいて声が枯れているので、レアな自分が見られますよ」

そうです、良くも悪くも、普段とは違う自分が見られるわけです。
そうすればファンの方はハズレであるその日が貴重な神回になるわけです。
来られなかったファン仲間に自慢気に語りだすかもしれません。
そして、具合が悪い中100%を出し切ろうとする姿は応援するに値します。
技術ではなく、気持ちのパーセンテージを、お客さんは感じ取りますし、心を動かされるのは絶対にそこです。
そして最後に、「いつもの自分」であるライブ音源や CD 音源などを、退場BGMに流したりすれば完璧です。
お客さんの印象にも、いつも通りのライブをやるより濃く残ることでしょう。

「ピンチはチャンス」なんてよく言いますが。
こうゆう浮き沈みにしなやかに対応していくことが、演者の腕の見せ所だと思います。
むしろハプニングがないと腕の見せ所が難しいので、もはや自分で作っちゃうくらいの気持ちが良いかなと。

具体例としてミュージシャンをあげましたが、あなたの活動に人生にスライドして考えてみてください。
なんでもハッピーに変えられると思いません?