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「謙虚の落とし穴」に落ちかけた話

相変わらず山賊みたいなメシを毎日喰らってるほそみです。

蒸し野菜の上にトマトベースで低温調理した鶏むね肉を乗っけてます。
こうみえて余りにも健康的。

さて今日は、「謙虚の落とし穴」に落ちかけた話を記録します。
謙虚の落とし穴という遊戯王カードみたいな名前は数年前にぼくがつけたものなので存在しないです。

謙虚は相手を否定すること

前回の話にも通ずる話なのですが、脳死で謙虚に振舞うことは危険だよなあといつも思います。

謙虚って、自分を下げて相手を立てる、はずなのですが。
自分を下げるついでに、相手も下げちゃってる人、めちゃくちゃ多いんです。
みみっちいほそみはとーっても気になっちゃいます。

謙虚って、突き詰めると相手を否定することなんですよ。

例えば、
「髪切ったんだね!かわいい!」
に対して、謙虚に返事するなら
「そんなことないよー!」
ですかね。

ほうら、全否定してます。
#嫌われるぞほそみよ

相手が「かわいい」と感じたものを真っ向から全否定しているんです。
「あなたがかわいいと思ったことは間違っています」ってなもんです。

自分を下げて相手を立てるとこまでが謙虚なのだとしたら、言葉が足りません。

「そんなことないよー!」
→「でも嬉しいな!」
→「自信ついたありがとう!」
なんなら
→「私ってかわいいんだ!」
までいっても良いと思います。

例えの規模が小さかったですが、実は日常で多発していると思います。
感謝されたときとか。

「○○さんのおかげです!」
「そんなことないよー!」
感謝を否定されるとモヤっとするときありません?

ぼくは「先生のおかげです」と生徒さんに言って頂けたときは必ず
「君が頑張ったからだよ」と添えています。
本当にそうだしね。

とにかく「いいね!」って言ってんのに頑なに「いいえ」「違う」「そんなことない」と否定し続けちゃう方、要注意です。

学ばせて頂く姿勢

ここまで書いておいて、「謙虚」ってどんな意味なんだろうとググって参りました。
#知らずに説教するやつ

自分を偉いものと思わず、すなおに他に学ぶ気持があること。

辞書ってすごいっすねえ!(笑)
こんなところにも「好奇心」は役に立つんですね。
人生を楽しむコツは好奇心だと思っています。
(テーマ変わっちゃうのでいつかまた)

「かわいい!」と褒められたら、

「そんなことないよー!と思っていましたが、あなたがそう仰るのであれば私は考えを改める良い機会なのかもしれません。どのような点をかわいいと感じておいででしょうか?よろしければ是非ご意見をお聞きしたく存じます」
ってなもんです。
#極端に考えようね

基本的には褒められた時に謙虚を発動させると思いますので、
「褒められた時は脳死で否定せず、相手の感情に興味を持とう!」
ってのが結論になりますかね。

とまあ、ここまではほそみがずっと肝に銘じていた内容。
今回の本題はここからです。
日記程度の話ですが、落とし穴におちないよう記録します。

自己紹介に謙虚はいらない

先日演奏を担当させて頂いた「安藤祐輝さん」と顔合わせをした時の話。
お仕事の構図としては、

「安藤祐輝さん」

「事務所さん」

「Masaki.」(バンドマスター)

「ほそみ」

つまりはぼくはMasaki.くんからお仕事を頂いています。

自己紹介の際に、安藤祐輝さんのほうから
「歌とギターの先生なんですよね!」
と切り出してくれました。
おかげでぼくは先生としての今の状況、実績、こんなことができますよ、任せてくださいね、と紹介することができました。

「歌とギターの先生」がギター&コーラスを担当するのですから、安藤祐輝さんも事務所の方々も安心ですよね。

後日、ぼくの依頼主のMasaki.くんから助言を頂きました。
素晴らしい内容で感服してしまったのでこのブログを書いているわけなんですが、人の発言を事細かに他言するのはお下品なのでざっくりいうと
「自己紹介は相手が言ってほしいことを言う」
といったところ。

「謙虚になりすぎるともったいない」のは激しく同意。
しかし自己紹介を相手の目線に立ってしたことは一度もありませんでした。

今回はたまたま、安藤祐輝さんのほうから「歌とギターの先生なんですよね!」と言って頂いたから、その軸で話せましたが、
おそらくそれがなければ
「ちょっと前まで家もお金もなくて」
「売れないバンドマン時代が長くて」
なんて余計なことを喋ってしまっていたかもしれません。

依頼主のMasaki.くんはクライアント様である安藤祐輝さんや事務所さんには、
「歌とギターの先生です!」
「ライブ経験豊富です!」
「ドプロなので期待していてください!」
と紹介してくださっているわけで。

ここで「脳死の謙虚」を発動してしまい「ぼくなんて全然未熟者で」と言ってしまうと、Masaki.くんを嘘つきにしてしまうし、クライアント様は「騙された!」となってしまいます。
自分を下げたいがあまり、全員を落とし穴にたたき落とす良い例ですね。

なので自己紹介での謙虚はどうなるのかなと考える必要がありんした。
#突然の花魁
#打ちミス

実績はちゃんと伝えたうえで、
「しかし現状に満足せず精進している途中でもあります」
「サポートさせて頂く立場ではありますが、学ばさせて頂きます」
のような一言で自慢かよな空気は回収できそうですね。

期待や想像すら否定しない

今回のアプデ内容はここ。

「”言われたことは否定しない”を心掛けてきたけど、”言われてないけど相手が思っているであろうことも否定しない”ようにしなきゃだよね

すっごく大事なことだし、最近ほそみが注目している「プロ意識」もここに当てはまりそうです。
「プロ」と思ってくれているであろう人の期待や想像を肯定する振る舞いが「プロ意識」なんじゃないかなあと、書いてて思いました。
#別のテーマも解決しちゃった

今回のお仕事を通して、本当にたくさんのことを学ばせて頂きました。
一番勉強になったのは、意外にも自己紹介の場面。
今後も正しい謙虚な姿勢を忘れず、学びの瞬間を見逃さないよう、慎ましくド派手に生きていこうと思います。

だいぶ濃い内容でしたが、君はどうだ?!
謙虚の落とし穴には気をつけようぜ!
#少年漫画感