Blog

営業に向いてるかもな細見が語る交渉術?

ドラゴンを”折れる”伝説の少女がまたもドラゴンを生み出し、ブラキオサウルスまで誕生させて大興奮している細見豊こと「少年」です。

さて。
今日は初めて「営業っぽいこと」を仕事でしてきまして、さらりと、話せる範囲で、ポイントだけ記録します。
「営業」なんて言うと堅苦しいですが、いつも言っている「コミュニケーションで大事なのはここだぞ!」って話です。
もしかしたら「交渉術」と呼べるかもです。

僕がお世話になっている福祉施設では「農業」を取り入れていて、野菜を収穫しています。

施設の利用者さんと一緒に作っていて、みなさんに「仕事」を提供しているわけですね。

そこで、
「地域の販売所に並べさせてもらえたりしないかな、少しお話を聞いてきて~」
と言うミッションを仰せつかりました。

その「販売所さん」では、利用者さんと一緒に作った「マスク」なども販売させていただいており、毎度毎度完売するほど人気を博しております。

その販売所さんでは、既にいろんな農家の方が、多種多様な野菜や果物を販売しておられるので、新規参入は難しいだろうなぁと思いました。

ここで、皆さんでしたら、なんて言って自分たちの野菜を販売して貰いますか?
どうやって利益に変えましょうね?

多分、僕みたいな「素人営業マン」なら、
「他の人より価格を安くして売ろう!」
なんて考えがちですよね。

「少しデキル営業マン」なら、
「他の人が作っていない野菜を作って売ろう!」
とかですかね。

どちらも言っていることは「差別化」で、どっちも正解です。
が、僕はそういうタイプの差別化があんまり好きくないんです。

そこで、営業初挑戦、ど素人どころか「ただのポンコツミュージシャン細見豊」は、販売所のスタッフさんにこう言いました。
「みんなで作ってみんなで食べてるんですよ~ここの職員さん達もいかがです?」

すると驚きのお返事が返ってきました。
「小学校の給食が始まって、いろんな給食センターから食材を仕入れたいって話をちょうどいただいたんですよ、よかったらそういう販売の仕方はどうですか?」

これ、めちゃくちゃビッグビジネスじゃないですかね(笑)
僕は自分の手柄だと強調したいわけでは全くないので、詳しくは割愛しますが。
なぜ僕が初対面でこんなお話に繋げられたかをお伝えしたら、どなたかのお役にたつ気がしました。
もちろん、まさか給食センターとつながるかもしれないとは思ってもみませんでしたけどね。

僕が思ったのは、すでに野菜を並べてる人がいっぱいいて、つまりは「売りたい人」の数はもう間に合ってるんですよね。
販売所って、「売りたい人」が集まる場所だし。
「買いたい人」が集まる場所でももちろんあるんですが、普通スーパーに行くしねぇ。

じゃあどんな人が来るのかと言うと、やっぱり「地域の人」です。
生産者さんたちが、いろんな野菜を出し合って回っている雰囲気だなぁ、と思っていたんです。
需要と供給で言うと、供給者の中にたくさん需要者がいる状態。
売り手でもありお客さんでもあるんですね。
それってめちゃくちゃ素晴らしいので、そこに価格を安くしたり、変わった野菜を出したりして、自分らの利益を取りに行くのって、美しくないなぁ、なんて。

なので、他の役割を担えたらと思ったんですね。
需要を取り合わないで、他から見つけようと。
そこで、以前から僕が感じていた、「作っていると愛着が湧くし、食べたくなる」気持ちを探ってみようかなと。

販売所の職員さん達も、いろんな生産者の方々の顔も知った上で、彼らが作った野菜たちを並べて、お客さんに販売していると、多分同じように愛着が湧いているんじゃないかな、と思ったわけです。
なので販売所の職員さん達に「ご近所さんへおすそ分け」みたいなノリで雑談してみたんです。

ちなみに僕の思っていた着地は、
「うちの野菜で職員さんの昼食とか、おやつとか、まかないみたいなものを作って、提供できたらな~」
って方向でした。
食べてもらえたら販売する意欲も上がりますし、おいしかったから家族や近所の方にも食べてもらいたいと思ってもらえるかなぁなんて。
調理を含めれば原価以上の価値が付けられるし、職員さんも助かるかもだし、何よりうちの施設の利用者さんのお仕事が生まれるんです。

そこまで考えていましたが、まさかの方向に転がりました。
僕は農家のプロでもないし、実際にどのくらいの量と品質を保って、どのくらいの値段で売っていけば良いのか、皆目見当もつかないので、営業マンとしてはカスです(笑)
でも、そんなのもまずは「信頼関係」からだと思うので、良いきっかけを作れたんじゃないかなーと満足しております。

結論としましては、
「周りを出し抜いて自分たちだけ勝とうとするのは、多分最終的に負けちゃうよ~みんなが得するポジションを探そうぜ!」
てな感じですかね。

どなたかのお役に立てばと思います。
どうです?才能アリですかね?(笑)
なんか細見、思わぬ場面でお役に立てて今日はぐっすり眠れそうです。