ビジネスにはリピーターを増やすタイプと減らすタイプがあるねって話
職場の農園で収穫したカモミールで淹れたカモミールティーがあまりにもおいしかったので「家庭菜園欲」が限界を迎えた細見豊です。
バジルやパセリなどの「スパイスの種を分けてあげるよ」なんて言ってもらっちゃって、まもなく我が家は植物王国になることが決定しました。
さて今日は「成功するビジネスには、リピーターを増やすタイプと減らすタイプがあるね」と言う話を記録します。
「リピーターを増やす」てのはつまり。
毎回新規のお客さんを呼び込むのは非効率的で、自社のサービスを気に入ってもらったら宣伝しなくても来てくれるようになるわけで、そちらに力を入れたほうがうまく回るよね、というのがビジネスの基本です。
費用がかかるのは、とにかく「人件費」と「広告費」なので。
「知らない人に知ってもらう」と言う作業は、ものすごくコストがかかります。
そんなことは当たり前として、本題はここからです。
世の中には、「リピーターを減らした方が良いビジネスもあるじゃん」という話です。
例えば、「習い事系」がそれにあたります。
僕が「ボイストレーニング教室」を開いていたとします。
ここで言うリピーターは、「通い続けてくれる生徒さん」とします。
この生徒Aが通い続けてくれれば、その日数が長ければ長いほど、月謝が入ってくるわけで。
つまりは永久に通い続けて欲しいところです。
しかしどうでしょう?
永久に通い続けると言う事は、「一向に歌が上手くならない」と言うことです。
さて、細見ボイトレ教室を発展させていこうと思ったら、当然、生徒さんを増やさなければなりません。
ですが、もう何年も通い続けている生徒さんばかりだとしたら?
「細見ボイトレ教室では歌が上手くならないんだ」と思われ、新規客が減ります。
そして、通ってくれている生徒さんも気づき始めます。
「ここにいても歌が上手くならないじゃん」
リピーターすら減ってしまうのです。
ではどうしたらいいのかと言うと、とっとと歌を上手くさせて、とっとと卒業させまくればいいんです。
そうすれば、「細見ボイトレ教室に通えばすぐにあの人みたいに歌が上手くなれるんだ!」と思ってもらえますし。
卒業した生徒Aも「細見ボイトレ教室で歌が上手くなりました!お勧めです!」なんて言ってくれます。
そして生徒Aが活躍すればするほど、さらに宣伝になります。
つまり、リピーターを素早く手放すことによって、新規客を呼び込む宣伝になるのです。
と、理屈をこね回せば言っている事は正しそうですが。
リピーターを手放す事は容易ではありません。
単純に、月謝を払ってくれる生徒を手放せば、収益がなくなるわけですから。
目の前の利益だけを考えると、今いる生徒さん達を辞めさせなければ、新しい生徒さんが入って来なくても収益は安定します。
ですが、その教室には未来はありません。
評判も下がっていきます。
ここで大事なのは、「リピーターを増やすタイプも減らすタイプもどちらも「信用」が大事なんだ」と言うことです。
リピーターを増やすビジネスはわかりやすいですね。
「この商品を使い続ければ安心だ」
「みんな使い続けてるんだから安心だ」
と言うように信頼が宣伝されていきます。
リピーターを減らすタイプのビジネスは、「すぐに身に付きました」と言って貰えた方が「じゃあ安心だ」と信用が集まります。
あなたが今頑張って人を集めようとしているものが、どちらに当てはまるのか?
少し立ち止まって考えてみると良いかもしれません。
ポイントをまとめると、
- 信用が集まるのはどちらか?
- 目の前の利益を取りにいってないか?
です。
どなたかのお役に立てればと思います。
PS.
今日は引っ越しのお手伝いの依頼を請け、みんなで出動。
これも生活支援員のお仕事。幸せ。