小学校2年生のゆたか君はヒーローだった話
健康的な食事を続け、味覚が鋭くなった結果、ついにピーマンを生でかじり出した細見豊です。
ピーマンってめちゃくちゃ美味いっすね、名前も可愛いし。
今日は「小学校2年生のゆたか君はヒーローだった話」を記録していきます。
皆さんは、「あの頃は良かったな~」って思ったりしますか?
僕は一度もありません。
常に今の自分が最強だし、そうでなければ進化どころか退化していると認めてしまっていることになりますしね。
それよりも何よりも僕は、寝て起きたら昨日の自分は別人だと思っています。
つまり、今の自分が常に最強であることは、「過去の自分よ、ありがとう」だし、「あの頃はよかったな~」ではなく、「あの頃の自分からもっと学べるかもしれない」という風に捉えています。
そこでふと、思ったのが「小学校2年生の僕」です。
その頃は、毎日毎日ドッジボールに明け暮れていました。
休み時間はドッジボールをするのが当たり前でしたし、ドッジボールの強い奴が人気者だったし、ドッジボールしかやることがありませんでした。
小学校2年生のゆたか君はどんな奴だったかと言うと、友達の気持ちなんて考えたこともない超絶自己中少年でした。
そんなクソガキですから、もちろんたくさん喧嘩したし、それでいて泣き虫なので、笑ったり泣いたり怒ったり好き勝手やっていました。
でも、今でも信じられないくらい、めちゃくちゃ人気者だったと思います。
いつも物事の中心にいて、ゆたか君が何かをするから何かが始まり、ゆたか君が何かをしなければ何も始まりませんでした。
放課後は、近所の公園に僕がボールを持って行き、キャッチボールから始まり、中当てになり、そのうち人数が増えすぎてまたドッジボールになってしまうのです。
そして僕が帰ればドッジボールは終わるし、僕が行かなければドッジボールは行われません。
僕は意外に人見知りなので、本当に今では考えられないのですが、喋ったこともない子もいっぱいいたし、年上年下も関係なく、たくさんの人を巻き込んでいました。
その後に両親が離婚して母が家を出て行き、人間の心を深く考えるようになり、それが分岐点になりました。
さて、ピーマンと心理学もかじり出した今、小学校2年生のゆたか君を考察したいと思います。
ポイントは、「なぜ彼はあんなにも自己中心的だったのに、人気者だったのか?」です。
一つに、良くも悪くも、「人の気持ちを深く考えない」ことがあげられると思います。
その頃の僕は、人の気持ちを考えないのではなく、自分と同じだと決めつけていました。
なので、「みんなもこうした方が楽しいに決まってる!」とか「こういうのは嫌に決まってる!」とかです。
なので率先して自分が楽しいと思うことをみんなと一緒に始めるので、それに賛同してくれる人はどんどん集まります。
ごちゃごちゃ考えずにすぐ行動していたので瞬発力もあるし、「とりあえずコイツについてっとこう」みたいな。
喧嘩しちゃう時は、みんなが楽しいと思っていることを邪魔されているので、自己中なんだけど支持もされるのです。
(「上手な敵との戦い方考察」は昨日のブログを参照してください)
さらにラッキーなことに、ドッジボールが非常にうまかったです。
単純に取るのも投げるのも得意だったんですが、「ゲームが面白くなるように」と考えていました。
ドッジボールが面白くなるのは、「いろんな人が投げる」だと思っています。
そしてみんーな「投げることが楽しい」と思っています。
※「ぼくは弱いから…」と投げたがらない子も、「取られたっていーよ!おれが取り返すから!」とか応援したり場面を作ってあげると喜んでくれる。
なので、自分が率先して狙われるように振舞ってキャッチしまくり、パスを回しまくることが好きでした。
みんな気付いてないみたいだったけど、「カッコ良く投げる」よりも、「カッコ良く取る」方が盛り上がるんですよ。
何より生き残っている自分が相手を倒しても意味はないですよね。
外野の友達にあてさせれば味方が増えるので
とにかくパスを回す→いろんな子が投げる→投げたら気持ちいい→ゲームが盛り上がる
ということです。
これも今思えば完全に「仲間のために頑張っているヒーロー」ですよね。
やるじゃんゆたかくん。
ただただ勝ちたかっただけなんですけどね。
他にも、
・高学年の先輩たちに勝負を挑みまくった
・自分が投げる時も楽しんでもらえるように、遠心力を使って加速させる「回転斬り」(必殺技)を発明した
・女子相手には「左手で投げる&片手で取る」を徹底した
・”わざと”ケガをしていた
どれも「目立ちたかった」だけで偶然ですが、ヒーロー像を押さえてましたね。
いやこれ面白いな。
わざとけがをしてたのは、「あの頃はイカレてた」と笑い話にしていましたが、結構理にかなっていたかも。
失敗するやつって応援されるんですよね。
当時は、注目が集まるし、優しくしてもらえるから、転んだり飛び込んだりしてただけですが笑
姑息なガキですね笑
でも「怪我をしてまで頑張ってる」という風に多分思われていた気がします。
長々と 自慢話を広げてしまいましたが、この記憶と経験は誰かの参考にもなるんじゃないかな。
恥ずべき過去だった「傷だらけのヒーローゆたかくん」を今僕は尊敬しています。
皆さんも、「あの頃はよかったな~」と思うそいつをリスペクトして、勉強させて貰っちゃおうぜ!
って話でした。