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[私がライブ活動を辞めた理由] 「これ宗教じゃん」ってなったから

ライブでの音楽活動は、「宗教活動」です。

なぜなら、とにもかくにも信者を集めて、盲目にさせる活動だからです。

ビジネスなんだから当たり前なのですが、私はその違和感が拭い去れなくなってしまいました。
解説していきましょう。

私のライブ経歴をざっくり
  • いわゆるシンガーソングライターとしてギターやピアノ弾き語り
  • ギター・ベース・ドラム・キーボード・パーカッションそれぞれでバンド経験

など。

これらをかなりガッツリ行い、都内3箇所でワンマンライブを成功させる程度には、それなりにうまくいっていました。

宗教のシステムは素晴らしい

誤解して欲しくないのですが、私は宗教という最強のシステムは素晴らしいと思っています。

何かを盲信することで、実際に幸福度が上がったり、健康になったりしますからね。
そこに謎にお金がかかるのであっても、その人にとってはコスパが良かったりします。
結論、その人が幸せなら周りはとやかく言う必要はないのです

そもそもビジネスとは、人気商売とは宗教そのものです。

例えば、私は何を買うにも「Amazon」を使いますし、「ピクサー」の映画は全部見ます。
これも単純に信者と言えます。

ただ、信者になると物や情報の価値をちゃんと判断出来なくなったりします。
これが恐ろしいところです。

信者が増えたんならそれで良くない?

ファンになっていただけるのは最高にありがたいことなのですが、信者はちょっと違います。
私が何をやっても許されますし、何を販売しても必ず買ってくれます。
私の音楽や歌詞は、もはや届かなくなってしまうのです。

そうなると、音楽以外の何かを求められたり、ストーカーになったり、新規のお客さんが近づかないようにしたり…
でも、大事なお客さんの一人には違いないので、非常に困ったことになります。
やべーファンについては別記事にしますかね。

友達から搾取している感覚

ライブ活動は人気商売。
私のことを好きになってもらう活動です。

見知らぬ人に好きになってもらうには、
「私はいい人ですよ~!」
というアピールとキャラクター作り。
つまりは友達を作る活動でもあります。

友達が増えていくので初めは楽しいのですが、だんだんと友達からお金を取ることがしんどくなります。
チケット代や、 CD、グッズ、差し入れやプレゼントもです。

「違うぞ!これはビジネスなんだ!」
と思うと騙しているような感覚になり、
「あっ、これ宗教じゃん…」
ってなったわけです。

お客さんからお金を取らない音楽活動

「信者からお金が取れないなら一生売れないよ」
と言われるとそうでもありません。

私にはライブハウスでの活動が向いていなかっただけで、他にもやりようはいくらでもあります。
例えば、最近頂いたお仕事は「ショッピングモールからの演奏依頼」です。

  • 企業→イベントを開催する
  • 私→企業からギャラを貰って演奏する
  • お客さん→無料で演奏を聴ける

こういったケースです。

また、今の時代、プロのミュージシャンが新曲のミュージックビデオを丸ごとYouTubeに載せていたりします。
そういった超絶ハイクオリティの音質と映像を、無料で自宅で何回でも再生できる時代なのです。
そして企業から広告費を頂く。

  • 企業は広告を効率よく発信できる
  • ミュージシャンはお金をもらえる
  • お客さんはタダで視聴できる
WIN-WIN-WIN!

こちらの活動の方が私に合っていると感じたので、ライブをしない音楽活動を始めた次第です。

終わりに

やはり目の前のお客さんが、ライブに通うため、CD やグッズをすべて購入するために働き、消耗していくのを見るのは、私には耐えられませんでした。

そういったお客さんの消耗具合が見て取れてしまうような距離感で接してしまった私の落ち度ではあります。
しかし壁を作ってしまうとお客さんは集まりません。

お客さんを把握できなくなるほどビッグになればいいだけの話ですが、それもなんだか悲しいですね。

とにかく私は、恋心やプライベートでのやり取りなどではなく、「音楽」そのもので人を幸せにしていきたいと強く願います。