閉じたコミュニティの話をしてみる
「すみません…さつまいもはおひとり様2つまでです…」「あっ、ごめんなさいよく見てませんでした…」を今年も同じ店員さんとやってしまったほそみゆたかです。
#箱で売ってくれません?
さて今日は久しぶりに脳内シェア回です。これがこのブログの存在価値なのでね。
「閉じたコミュニティ」について書き記しておきましょう。
ほそみがSNSをやっていない理由です。
クローズドコミュニティってなんぞや
「クローズド・コミュニティ」って言葉がありまして、ぼくはそんな戦略をとっているわけですが、ここらで一度まとめておきましょうかねと。
すいませんね、自分でも横文字で言いたくなくて「閉じた」って呼んでいるんですが、どうしても「コミュニティ」はコミュニティですよね、悔しいです。「閉じた共同体」とかクソダサイですもんね。
さて、ものの本によると「クローズドコミュニティ」とは、
特定のグループやコミュニティのメンバーのみが参加できるプライベートな空間や交流の場を指します。
とあります。
外からは何をしているのか分からない、見えない、メンバーは安心安全で、濃い関係を築ける、だけど広まっていかない、参加するハードルが高い、そんな感じの集まり。
つまりは秘密結社とでも思ってください。
Twitterがオープンで誰でも見られるものに対し、「オンラインサロン」のように会員制のものがクローズドコミュニティってなわけです。
SNSをやらない音楽家
ミュージシャンとして食っていくのに、クローズドしているのって馬鹿なの?とお思いの方もいらっしゃることでしょう。
そりゃ、「宣伝」「集客」はお仕事なんだから必須なわけで、自分という人間も、自分のやっている活動も、広まった方がイイに決まっています。
なにもそこんところをひた隠しにしているわけではないんですね。あくまで戦い方を限定しているという話。
だって世間的にはだーれもほそみのことなんて知らないのに、そして身近な人でもどんなレッスンをしているのか実際には知らないのに、ボイストレーナーとして生計をたてられています。広めなくても食えています。
コミュニケーションの取り方が「1対1」と「1対大勢」の違いです。
イイ感じの画像があったのでこちらをご覧ください。
これは「一方的か双方向的か」も含むので若干違う話なんですが。
ぼくが向いているのは圧倒的に「ダイレクトマーケティング」だったので、そうしている、というのが答えです。
これが分からずに、みんなそうしているから、かつてはTwitterのフォロワーを増やすことを頑張っていました。ライブ活動も、お客さんの数を増やすことが目的になってたし、それ以外のやり方やゴールを知りもしなかった。だからしんどかった。
1対大勢に疑問を抱いた
1対大勢が向いてないと気づいたのはとあるライブの日。
いつも来てくれているお客さんが、ぼくの出演後に物販コーナーでずーっと話し込んでくれていたんです。
終演後、ライブハウスのスタッフさんに、
「ああやって物販に居続けられたら迷惑だよね、そこは上手く捌かなきゃだめだよ」
ってアドバイスをくれたんです。つまりは言葉を選ばずに言うと…
ライブ後にグッズやCDを売りたいけど、既存客はもう持ってるので買わない。ターゲットは新規の客。買わないのに独占されたら営業妨害。というわけです。
実際、内輪な感じだと確かに買いづらいし、購買意欲は下がります。でも、いつも来てくれている大切なお客さんを一番優遇すべきだと思いません?
目の前のお客さんを”上手く捌いて”知らない誰かさんよ、集まれ!ってやばいやつですよね。
しかもそれで新規の客ゲット!したとして、その人も次の機会には”上手く捌いて”また知らない人へ…。
ナニコレすっごく嫌なんですけど!ってなりました。そんなサイコ活動をずーっとしていくの?もうね、これについては悩みすぎておかしくなりそうでした。一体だれのために歌えばいいんだっけってなりました。
それから音楽ばっかやってきたほそみもついに、心やお金について勉強し始めて、結果、ライブ活動を辞め、SNSを辞めるに至るのです。
そしてさらに追い討ちをかけるように「がん宣告」を受けて、知らない人に向けて発信してる場合じゃねぇ!急いで知ってる人の役に立たなきゃバカみてぇだ!と走り出して、気づけばそんな生き方が身に付きました。
なのでそこから、コミュニケーションを密に取らざるを得ないような、町おこし、生活支援員、温泉旅館の仲居さん、人力車の車夫、そしてボイストレーナーへたどり着きました。
1対1、ダイレクトで生きていくことがめちゃくちゃ好きだし得意だったんです。
コミュニティを作らない
てゆうか閉じたコミュニティの話だったのに、1対1ってコミュニティじゃなくない?
いやはや、脳内整理はこれだからやめられませんね。おれ、コミュニティ作らない&入らないってだけじゃんね。
これでSNSにしろお仕事にしろ全部説明つくじゃないか。ダイレクトマーケティングの話として書く回でしたねこれ。ごっちゃになってたわ。あーすっきりした。
しかーし!この気づきって結構大きなモノで、今からやろうとしていたことの舵取りがかなーり!定まりました。
クローズドコミュニティといえど、コミュニティを回していくうえで、「リーダー的な」ポジションは必要だったんですが、それだと結局、「ファンビジネス」の要素を取り入れなくちゃで、違和感だったんですよね。
つまりは、少なからず「ほそみゆたか」が好きとか尊敬とかそういうモチベがあってこそ成り立つという。なので「ぼくを好きになってね!」って活動も付随しちゃうという。
それ、目指してなくて、これを進めることがモヤリしてて腰が重たかったんですよ。
ファンよりも仲間、好意よりも信頼関係。
この指針を見失わないように、ここに書き残せたので成果がありました。やっぱりブログには時間を割くべきですね。
おわりに
まさかのタイトル詐欺になっちゃいましたが、いかがだったでしょうか?
こんな思考回路や一喜一憂が、せっかくだからこれを読んでくれるほど信頼してくれているあなたの役に立ったら嬉しいし面白いじゃないの。
マスに向けた発信じゃなく、ダイレクトで関わりたいってな人に向けての発信だったら、SNSもやるべき時が来たのかもな~と思ったりしましたよぼくは。
まあでもムズイんすよねそれを見極めるのが。むずいし、手間だし。
だからホームページはしっかり作って、コンタクトをとれる導線は超ハッキリ用意してるんですけどね。本当に関わりたい人はここまで来てくれるし、それは決して不親切ではないから。
今アタマがバッキバキに回ってる(擬音おかしい)ので小難しいブログになっちまいましたが、こういう記事を増やしていきますね。
ではまた!