僕は訳あって、大急ぎで実家の埼玉県を飛び出したために、「住民票」とやらを移す暇がありませんでした。
住んでいた市役所で「転出届」を発行し、新しい土地の市役所で「転入届」を出すんですよね。
これは引っ越す前に行わなければならないそうで。
でも先に引っ越してしまった場合に、申請することができます。
郵送で届けてくれるんですね。
その手続きを速攻でやったのですが、一向に届かない…。
埼玉の市役所に問い合わせてみると、「もう郵送したよ？」と言うことで、もう少し待っていても、なかなか届かない。
すると埼玉の市役所から電話が入り、「転出届が戻ってきてしまった」とのことです。
父の四十九日でそちらへ帰るので、「市役所によって直接発行します」と伝えました。
そして無事、転出届を発行してもらうことに成功したのですが。
その届かず帰ってきてしまった、僕が書いた返送用の封筒を確認しましたが、間違いはありませんでした。
不思議に思っていましたが、まぁ別に何とかなったからいいや。
帰宅し、その足で岐阜県の市役所に転入届を提出しました。
住民票を郵送で届けてくれるとのことで、明日中には届くと言うのに、来ません。
そこでふと思いました。
そういえば、通販はすでにガンガン使っていて、それは部屋まで直接ピンポーンと届けてくれます。
でも郵便物って、ポストに入れますよね。
そういえば玄関のポストに不在届等は入りますが、ただの郵便物って、住んでいる人みんなのポストがまとまっているとこに入れられますよね。
3階建てのマンションなのでそういうポストは踊り場にありそうです。
そして確認してみると、ありました(爆笑)
中を開いてみると、こんなものが入っていました。
これはつまり「郵便物が届いていますけれども、ここは空き家のはずです、誰か住んでいます？」
と言う確認の葉書。
「住んでいますよー！」と返せば、郵便物を届けてくれるのです。
どうしてこんなことをするかと言うと、住民票が移っていれば、新しく人が住んでいるんだなということで、配達してくれるんです。
間違いがあって本人に届かなかったら大問題ですからね。
しかしどうでしょう。
その住民票自体を家に届けてもらう手はずだったわけで、住民票を移さないと住民票はもらえないなんです。
なんすかこのハメ技は、無理ゲーじゃないですか(笑)
まぁそれも僕が、1階のポストに気づいていて、この葉書を見ていれば済んだ話で。
何はともあれ、この葉書に名前を記入して、郵便局にお知らせすればいいだけの話です。
早速書こうー！と思ったところ、さらなる「詰み」に陥りました。
ボールペンがないんです。
僕の家には椅子も机もなければ、電子レンジもなくて、ようやく洗濯機が来たところですがボールペンがありませんでした。
(今日めでたくボールペンを購入しました)
これで郵便局の皆さんに「住んでいるよ＝」と伝えることができます、めでたしめでたし。
住民票が移れば、ようやくお給料が振り込まれる新しい口座を作ることもできるし、免許証や税金等の手続きもできます。
とにかく住所が変わらないと何もできないんですね。
僕は「家を持たない旅人」になるつもりだったんですが、もしかしてそれって法律的に無理なんでしょうか。
月額40,000円で全国の宿に泊まれるサービスがあって、ぜひそれにしようと思ってたんですけども。
その場合住所ってどこに置くんだろう。
あ、そうか実家か。
実家、なくなっちゃったんだよなぁ。
まぁそんな事はそうなったときに考えましょう。
そんなギリギリを生きている男、細見豊でした。
