勝たなくてイイから、負けないようにする
「新聞を毎日読みます」と答えたかったが「毎日新聞」って新聞社を選ばされてぐぬぬなほそみですごきげんよう。
さて今日は、「勝たなくてイイから、負けないようにする」というお話を記録します。
ぼくの価値観の大部分を占めるモットーです。
卓球部で学んだこと
野球もサッカーもバスケも、スポーツは基本的には点を多く取った方が勝ちです。
点を取らせないことももちろん大事だけれど、自分からシュートなりを決めないと勝つことは永遠にない。
なので攻めなくちゃならない。
でね、卓球って、ミスをしたら相手に点が入るんですよね。
極論、ミスをせずどんな球も相手のコートに返し続ければ、勝ちなんです。
無理に攻めたりしなくてもいいスポーツなんですね。
そう考えるとちょっと面白くって。
相手に先にミスをして頂くために、ちょっと無理をして返しづらい球を繰り出すわけです。
てことはですよ。
速くて返されづらいからスマーッシュ!を打つんです。
チャンスボールでもないのにスマッシュしなきゃって考えなくてイイんですね。
それにリスクを負って体力を消耗してスマーッシュ!で苦労して取った1点も、
相手がサーブミスをしたら同じ価値の1点が貰えちゃうんです。
ならば相手をミスらせることよりも、自分がミスをしないことだけ考えればよさそうですよね。
当たり前のことを書いていますが、さて、じゃあこれを、ハイハイ、人生に置き換えるのね?
#回りくどくて照れ隠し
負けない生き方
それに気づいちゃいたけれど、スマッシュ決めまくって勝ったらカッチョイイじゃん?
なのでジタバタ走り回っていました。
でも、中2のほそみは部長決め直前の校内ランキング戦で、もう絶対に勝ちたくて。
「カッチョイイは捨てて、ミスらないことに専念しよう」と心に誓って挑みました。
とにかく無難なサーブを出す。
チャンスを与えることになろうとも、山なりのボールで返す。
#そのランク戦だけ1位を取って部長になったゾ
#数少ないささやかな武勇伝
いくらスマッシュを叩きこまれようとも、冷静に確実に入る球を返し続けたら、とても勝てました。
まあ、中学生だしみんな大技をしたがるので、ミスが多いんですよ。
プロみたいにラリーなんか滅多に続かない。
なのでミスをしないだけで勝てちゃう。
あとたぶん、他にもイイことが起きていて。
チャンスボールが来るとドキドキしちゃうんですよ。
絶対決めなきゃ、外したら恥ずかしい、って。
それって疲れるし、乱れる。
シンプルにフルスイングは疲れるしね。
なのでミスが増える。
こちらは決められても関係なくて、自分がミスしないことだけ考えてるので、乱れないんですよ。
これ、当時そこまで考えてたわけじゃもちろんないですけど、あの時の思考が凄く人格形成に役立ってると思う。
野球やサッカーやバスケ部のおともだちにはない感覚なんじゃないかな。
#人生でもっと大事そうなチームワークが学べなかったがな
この経験を活かして今、徹底しているのは。
「得意なフィールドにしか立たたない」
「そもそも滅多に戦わない」
ミスをしないようにする、とはすなわち、
ミスという概念があるようなことはしない
に尽きます。
変なサーブも曲がるドライブも打たない、どころか卓球をしない、ってのが結論(笑)
なんともつまらん男ですねえ。
ミスらないと相手も楽しい
余談ですが、こちらのほうが本題かも。
どっちかというと、ほそみは主人公タイプ(自称)なので、さっきのプレイスタイルで勝つのは当時それなりにプライドに障りました。
「そこまでして勝ちたいのかよ」とかって思われてないかなと。
でもみんな熱意を褒めてくれて、円満に部長の座に就きました。
みんな「イイ試合だった」「ドラマチックだった」と言ってくれたんです。
今考えると、2つ理由が浮かんでいて。
①ほそみがミスらない=ラリーがいつもより続くから楽しい
②ほそみが山なりに返してくる=たくさんスマッシュが打てた
(スマッシュが決まらなかったとしても)
こうまとめると、なんだかこいつと卓球するの楽しそうですよね(笑)
これ、逆だったらと考えるとかなり教訓になると思っていて、
①すぐミスするから点は貰えるけど退屈
②鋭い球ばかり来るからなかなか大技が出せない
ゲームでもそうなんすよね。
スマブラとか格ゲーとかで、大技ばっかり狙ってるやつ。
隙だらけで勝てるんだけど退屈。
大技をたまに決められたら、まあ負けるんだけど、やっぱり退屈。
ぷよぷよが超強いって言うから楽しみに遊びに行ったのに、「連鎖するまで待ってよ邪魔するな」ってキレられたことをたまに思い出します。
#壁とやってろとはこのことか
やっぱり「気持ちイイが正解」ってのがぼくの価値観なので、
自分が負けないと楽しんで貰える、ってのがぼくも気持ちイイんですよね。
勝ちに行くと敵を作るしね。
まとめ
どうだろうか。
ゲームやスポーツの勝負事で書いてますけど、さりげない会話レベルでも考え方が変わりませんか?
負けない人って、たぶん、安心感があって、信用が置けるんだと思うんですよね。
ぼくはそうありたいって話でした。