前に進めないなら「完成を目指さない」と言う気持ちを完成させよう
みんなで絵手紙を書くことになり「埼玉県のお友達に向けて書いてみたら?」と言われたことをすっかり忘れて「岐阜愛」とか書いちゃって完全に岐阜に魂を売った男・細見豊です。
さて今日のテーマは「完成を目指さないと言う気持ちを完成させよう」です。
うまいこと言おうとしてややこしくなってますが、要するに「完璧主義をやめよう」と言う話です。
例えばさっきの、僕のお花の絵なんかが良い例で。
完璧を求める、つまり「本物とそっくりになるように描こう」と思ったら、デメリットがいっぱいです。
皆さんもデメリットを考えてみてください。
ざっと上げるとこんな感じでしょうか。
完璧を求めようとすると…
・最初の一筆がなかなか踏み出せない
・イメージがわかない
・色や道具にこだわっちゃう
・途中段階を見られたり口を挟まれたくない
・なかなか進まない
・進路変更が難しくなる
・作品と本物との違いに絶望する
・いつまでたっても完成しない
・写真に勝てない
まだまだあると思います。
これをぜひ、これらにスライドして考えてみてください。
・あなたが今挑戦しようと思っていること
・今まさに取り組んでいること
・いつかやろうと思っていること
・途中で諦めちゃったこと
もしかしたら、完璧を求めていたからうまく進まないのかもしれません。
もう少し絵の話で突き詰めていくと、こんなこともいえます。
もし完璧に本物と同じ絵が書けるようになったら、それは写真と同じです。
じゃあ、写真で良いじゃん。
それと同時に、本物と全く同じ絵が書ける人と全く同じ絵になってしまいます。
完璧って面白くないんですよ。
驚くことに、すごく技術を向上した先にあるのは無個性なんです。
これには本当に驚きますよね。
だって、あなたである必要がなくなってしまうんですもん。
でも絵をはじめとする芸術作品で、それを仕事にしていくとかそういう話を抜きにしたって、あなたの個性を丸出しにしたほうが面白いし、世界に1つあなたにしか描けない絵であって、そんな「人間味」に心は動かされます。
「ウマすぎる!」と技術に感動する事が取り上げられやすいので、そこを目指してしまいがちなんですよね。
これは僕が全く無意味に何故か「ドット絵」を極めた時に得た唯一の気づきです。
ドット絵って、ドット数(点の数)が少なくて、粗ければ粗いほど、「ドット絵感」が出て可愛いんです。
もっともっと腕を磨いて、ドットの数が多くなればなるほど、すごいけど、普通の絵に近づいていくんですよね。
じゃあドット絵である必要がないんです。
↑は凄いけど、普通の絵の方が良いし、↓の方が可愛い
となると、「ドット絵」と言う非効率的な描き方の生き残り方は、「よりドットらしくなること」であると。
「手描きの絵」の生存戦略は、「写真にはできないことをやろう」です。
手描きらしさを追求するんです。
なので本物に似せようとすると、「本物と違うじゃん」ってなっちゃうので。
ハナから本物と違う絵を描いちゃえばいいんです。
本物と違う絵ってどんな絵?
はい無限。
超自由です。
あなたが描くもの全て正解。
僕は絵を描くのが苦手ですし、色覚障害なので正しい色もわかりません。
でも、本物にはならないぞと受け入れた上で、じゃあ大げさにしちゃおう、勢いよく描いた方が見てて気持ちよさそう、いろんな色を入れちゃおう。
そうすると、自分らしい絵が描けるんじゃないかなと、今日思いました(笑)
うまくは無いんだけれども細見っぽいから「良い絵」なんです。
(今日のブログは自慢を正当化するためだったのかよ)
さて、あえて例え話だけをしゃべってみました。
完成を目指しすぎて環境を変えられずにいるあなたの背中を、ポムっと押せたら良いなぁなんて思ってます。
みんな、のんびりやろうぜ^^
PS.今日出会ったお花たち
彼らだって、同じように見えて、「1つとして同じものはないから」ってマッキーが言ってたぞ。